建設現場や運送業で欠かせない「ユニック車(搭載型トラッククレーン)」。導入を検討する際や業務で扱う際には、トラックのトン数ごとの性能の違いや、必要な資格を正しく理解しておくことが重要です。
本記事では、2t・3t・4t車それぞれの特徴と、主要メーカー、操作に必要な資格について分かりやすく解説します。
1. ユニック車の性能:2t・3t・4t車での違い
「ユニック車」といっても、ベースとなるトラックのサイズによって積載量やクレーンの吊り上げ能力が変わります。
車両サイズ主な特徴・性能2t車小回りが利き、住宅街などの狭い現場に最適。クレーン能力は2.3t吊り前後が一般的。3t車2t車よりも積載量に余裕があり、中規模な現場で重宝される。足場材や小規模な鉄骨運搬に便利。4t車最も汎用性が高い。クレーン能力は2.9t吊りが主流。長尺物や重量のある資材の運搬・荷揚げに適している。
2. 主要メーカーと種類
国内で「ユニック車」と呼ばれるクレーンを製造している主要メーカーは、主に以下の2社です。
古河ユニック(UNIC)
一般的に「ユニック」という名称の由来となっているメーカーです。赤いクレーンが特徴で、圧倒的なシェアを誇ります。操作性の良さと耐久性に定評があります。
タダノ(TADANO)
古河ユニックと並ぶ大手メーカーで、こちらは青いクレーン(カーゴクレーン)が目印です。安全装置の先進性や、ブームの剛性の強さが支持されています。
その他、トラック本体(シャシー)は、いすゞ、日野、三菱ふそう、UDトラックスなどの各メーカーが提供する車両に、これらのクレーンを架装する形が一般的です。
3. ユニック車の操作に必要な資格
ユニック車を扱うには、「車両の運転免許」と「クレーン操作の資格」、さらに荷物を掛けるための「玉掛け資格」の3つが必要です。
① クレーン操作に関する資格
吊り上げ荷重によって必要な資格が異なります。
小型移動式クレーン運転技能講習: 吊り上げ荷重1t以上5t未満(4tユニックなどはこれに該当)
移動式クレーン運転特別教育: 吊り上げ荷重0.5t以上1t未満
② 玉掛け資格(荷掛け・荷外し)
クレーンのフックに荷物を掛けたり外したりする作業には、別途資格が必要です。
玉掛け技能講習: つり上げ荷重1t以上
玉掛け特別教育: つり上げ荷重1t未満
③ 車両の運転免許
ベースとなるトラックの総重量(GVW)に合わせた免許が必要です。
準中型免許: 2t車、3t車の一部
中型免許: 4t車(増トン車の場合は大型免許が必要なこともあります)
まとめ
ユニック車は、2t・3t・4tとサイズが上がるにつれて作業の幅が広がりますが、それに応じて求められる運転免許や現場での安全管理も高度になります。
古河ユニックやタダノといったメーカーごとの特性を把握し、作業内容に見合った車両と適切な資格保持者を配置することで、安全で効率的な現場作業を実現しましょう。